お知らせ

【重要】国際ロマンス詐欺等の投資被害に対する相談や依頼にご注意ください。

2024.08.08

近時、SNSやマッチングアプリなどで接点を持った何者かが、外国人や外国に居住している日本人に成りすまし、直接会うことなく言葉巧みに近づいて恋愛感情など親密な感情を持たせ、金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」が横行しています。こういった手口では、最終的には投資を持ち掛けられ、多額の金銭を支払ってしまい返還がなされないことから、弁護士に委任して返還の交渉を求める方もおられます。

しかしながら、国際ロマンス詐欺などの投資詐欺案件においては、そもそも相手方の特定が難しく、被害回復が困難である場合が多くみられます。

その中で、(1)着手金を支払ったが予定された業務の一部しかなされておらず高額な着手金が返金されない、(2)弁護士が対応せず事務員しか対応してくれない、(3)委任契約を解除したいのに応じてもらえない、などと言った苦情が全国の弁護士会などに多数寄せられています。ホームページを介した問い合せ後、電子契約やクレジットカード決済を利用して、早期の契約や決済を持ち掛けてくる事例もあるようです。

これらの苦情が寄せられた弁護士には、広告業者と提携して業務の大半を非資格者である事務員に任せ、法的な面での説明を省き、技術面での概括的な説明に終始する事案もあります。こういった例では、弁護士が直接業務を担っていないため、事件処理に対する適切な見通しや弁護士報酬についての説明などがなされないことが問題の背景に存在しています。広告により全国の案件を受任していながら、少数の弁護士しか所属しておらず、そもそも弁護士が対応していない事案もあるようです。

国際ロマンス詐欺などの投資詐欺案件について相談をご検討されている方は、このような弁護士による二次被害に遭わないために、依頼する前に事件の見通しや着手・報酬金の契約条件などについて十分に注意なさるようお気をつけください。

日本弁護士連合会サイトにも同様の注意喚起が掲載されていますので、こちらもご確認ください。

日本弁護士連合会ウェブサイト「弁護士に相談・依頼をするみなさまへ」